言語化には、2種類ある。“自分に響く言葉”と“相手に届く言葉”だ。

 

自分の感情や想いを、
やっとの思いで自分がしっくりくる言葉に言語化しても、

「意味わからない」
と即答されて傷つくことがある。

 

言葉の意味を考えようとも、
わかろうともしないまま跳ね返されたとき、
それはまるで、自分ごと拒絶されたように感じる

でも、折れそうな心を押さえて会話を続ける。
今度は相手にわかるように、
寄り添って、優しく言い換えてみる。

 

そして返ってくる

 

「そっかーそういうことか」

 

でも、その言葉の軽さに、心の奥で確信する
「あ、これ、伝わってない」

それでももう、これ以上言葉を尽くす気力は残っていない。
「これ以上頑張っても無駄かもしれないな」
と、静かにあきらめてしまう

自分を表現することを押し殺してまで、
相手のために丁寧に言葉を選んだのに、
それでも伝わらなかったとき、
胸の奥に、ぽつんと穴があく。

こんなにも相手を想って、
遠回りしてまで届けようとしたのに。

 

なのに伝わらなかった。
それはまるで、自分自身を裏切ったような感覚すらある。

 

相手に寄り添ったはずの言葉が、
「やさしさ」にならなかったとき、
そこに残るのは、虚しさと喪失感。

 

でも、これって「言語化が苦手」だからじゃないんです。

言語化は2種類あって
その2つをごっちゃに言語化しようとしているからです。

なので、今回はその2種類の言語化の
違いと使い方を説明していきます。

 

言語化には、2種類ある。“自分に響く言葉”と“相手に届く言葉”

 

言語化には、
本当は2種類あります。

 

① 自分に響く言葉 =「あ、これだ」と思える言葉

 

これは誰かに伝えるためじゃなくて、
自分の気持ちや考えを
“自分自身が納得するための言葉”
です。

モヤモヤしてた気持ちが言葉でスッと整理される

書いてみて
「あ、自分ってこう思ってたんだ」
と気づいたりね。

こういう言葉は、
他人に通じるかどうかは関係ないです。

“自分が納得しているか”がすごく大事

 

② 相手に届く言葉 =「わかる」と言ってもらえる言葉

 

これは誰かに伝えるときに必要です。

自分の中ではわかってることを、
相手にもわかる形に変換します。

共通の言語に直したり、
具体例を使ったり、
順番を整えたり

必要なのは
自分が納得したいか、表現できてるか?
じゃなくて

”相手が理解できてるかどうか?”
です。

ちなみに自分はこの言語化を
「翻訳」と表現しています。

 

 言語化がつらくなるのは、この2種類をごっちゃにしてるとき

 

つまり

言語化がつらくなるのは
この2種類をごっちゃしていているときです。

 

・自分が納得するための表現
・相手が理解するための表現

の2つは基本的には異なるのに
一度で言語化しちゃおうとしているからです。

 

基本的に言語化は

1:自分が納得するための言語化
2:相手が納得するための言語化

2つのステップでやる必要があります。

 

まずは
「この気持ちはなんなんだろう?」と
自分の言葉で言語化すること。

そこから
「じゃあこの気持ちを誰かに伝えるなら、どう言えばいい?」と
“翻訳”のプロセスに入る。

この順番が逆になると
言葉が詰まって、しんどくなります

 

あと大事なのが
1発で完璧な翻訳をしようとしないことです。

大事なのは、
自分と伝えたい人との“ズレ”を直していくプロセス。

何度も往復して
ようやく“本当に言いたかったこと”が
相手に理解してもらえるようになります

 

まとめ:「言葉にできない」は、才能の問題じゃない

 

言語化は、頭の良さでも、スキルでもなく、
「どっちの言語化をしようとしているのか」に気づけるかで、
マジでグッと変わります。

 

自分にとっての答えを出す言葉。
誰かに届くように整える言葉。

この2つはどちらも大事。
でも、最初から“両方一気にやろう”とすると
言葉は詰まってしまいます。

 

まずは、自分が納得する言葉を出すこと。
それを少しずつ、誰かに届く形に整えていきましょう。

言葉は“才能”じゃなく、“扱い方”です。

 

また、情報発信において翻訳は必須のスキルです。

情報発信は
「相手の頭や心に“届いて初めて価値になる」
からです。

だから

自分の言葉を“相手が理解できる形”に翻訳するプロセス
(=相手のための言語化)
は必須になります。

 

自分にとっての「しっくりくる言葉」は、
他人には“初見の異国語”かもしれないです。
というかそのケースのほうが多いです。

自分にとっては100%しっくりきている表現でも、
それが相手の文脈・経験・感覚と一致していなければ
伝わらないからです。

 

発信って
「伝える」じゃなくて「届く」ことが大事なんですよね。

“届く”ことであなたの発信が
初めて誰かの価値になるからです。

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